今年の関東地方は6月8日に梅雨入りし、じめじめとした日が続いていますね。
しかし、梅雨の合間には最高気温30度を超える日もちらほら。
そして、梅雨明けとともに本格的な夏がやってきます。
そこで今回は、猛暑がもたらす口腔ケアのポイントについて考えてみましょう。

お口の乾燥と虫歯リスク
真夏の炎天下で汗を流し、口の中がカラカラになることはありませんか?
水分不足からくる口の乾燥は、実は虫歯の大きなリスクとなります。
だ液は自然の防御壁のような役割を果たし、虫歯菌の増殖を抑制、食べカスも洗い流します。
しかし、水分不足によりだ液の分泌が減ると、この防御壁の機能が弱まるのです。
まるで城壁が壊れたお城のように、虫歯菌の攻撃に対して弱くなってしまいます。
冷たい飲料に隠されたリスク
暑い日には、冷たい飲み物で一息つきたくなるもの。
特に氷入りの炭酸飲料などは、暑さを一瞬で忘れさせてくれます。
しかし、その爽快さの裏には、歯に対するリスクが潜んでいます。
酸性度(pH)が高い飲料は、歯の表面を溶かす可能性があります。
酸により、通常は丈夫な歯のエナメル質が溶かされるのです。
さらに、虫歯菌が飲料に含まれる砂糖を分解し、酸を生産することも虫歯の一因となります。
神経質になる必要はありませんが、口腔内が常に酸性の環境にさらされないよう注意しましょう。

冷たいものが歯にしみますか?
冷たいものが歯にしみる「知覚過敏」。
これは、一時的なものであればそれほど心配は要りません。
しかし、この痛みが続く場合、歯科の診察を受けることをおすすめします。
冷たいものに触れた瞬間のみ痛むならば知覚過敏の可能性がありますが、その痛みが長く続く場合は、虫歯の恐れもあるからです。
免疫力低下と口腔の健康
暑い夏が続くと、体全体の免疫力が低下し、さまざまな健康問題が生じやすくなります。
食欲不振による栄養不足、寝苦しさからくる睡眠不足、エアコンによる寒暖差ストレスなどが原因となります。
これらは、口腔内だけでなく、夏風邪や熱中症といった様々な健康問題に繋がります。
暑さを乗り越えるためにも、水分補給をしっかりと行い、バランスの良い食事を心掛けましょう。
夏を元気に過ごすための口腔ケア、ぜひ心がけてみてください。