「食事のたびに歯が溶ける」というのは少し大げさな表現かも知れませんね。 正確にいうと、酸性値の強い物質(pH値5.5以下)が歯の表面に付着すると、歯の表面のエナメル質が溶け出してしまいます。 専門用語で、これを「脱灰(だっかい)」と呼びます。
歯を失うと生活はどう変わる?②
前回のブログでは、加齢で歯を失うにしたがって、どのような食品が食べられなくなるかを具体的にご紹介しました。 バランスのよい食事を毎日適量とることは健康維持に欠かせませんが、それだけでなく、食べたいものが自由に食べられなくなると、生活の活力までもが減少してしまいます。8020運動には、「80歳にな
歯を失うと生活はどう変わる?
このブログでも何度か取り上げてきましたが、歯の健康に関する「8020運動」というものがあります。 この運動は「80歳になったときに自分の歯を20本残しましょう」という目的で、今から約30年前に始まりました。
口腔がんは早期発見が大切です
がんは、全身どこにでもできる可能性があります。そのうち口の中にできるがんを「口腔がん」といい、がん全体の2〜4%を占めています。 この口腔がんというのは、舌にできる「舌がん」や歯肉にできる「歯肉がん」、頬粘膜にできる「頬粘膜がん」、その他「硬口蓋がん」「口底がん」など、口内のさまざまな部位にでき
大人のむし歯について
大人のむし歯というと、「そういえば子どもの頃に治療したなぁ…」「大人になってからはあまり歯医者に通っていない」という方もいらっしゃると思います。 でも、もし大人になってから歯医者に行く機会が少なくなっていたとしても、むし歯のリスクが減っているということにはなりません。 たしかに、子どもの乳
二次カリエスってなんですか?
皆さまは「二次カリエス」という言葉をご存じでしょうか? カリエスというのは、歯科の専門用語で「むし歯」のことです。つまり、二次カリエスは「二次むし歯」という意味で、一度治療した歯が再び虫歯になってしまうことです。 「え! 一度治療した歯が虫歯になるの?」と驚かれる方もいらっしゃると思います
クレンチング症候群
あなたは普段、無意識に歯をくいしばっていないでしょうか? 「そんなことはないよ」という方でも、仕事が忙しくなるなどしてストレスが増えてくると、自分でも気付かないうちにくいしばりが現れる場合があります。 この「無意識で歯を強く食いしばってしまう癖」のことを、専門的には「クレンチング症候群」と
根管治療について
以前の記事でもご紹介しましたが、虫歯が悪化して神経(歯髄)まで到達すると、痛みもかなり強くなり、「神経を取りましょう」ということになります。 歯の神経が虫歯菌に侵されたまま放置すると、歯の根の部分で細菌が増殖し、最悪の場合あごの骨を溶かしてしまうなどの危険な状態になります。
入れ歯の治療例
今回は入れ歯による治療例をご紹介します。 初めにご紹介するのは、保険が効く入れ歯です。 このタイプの入れ歯は、経済的なご負担が軽く済むため、どなたにも気軽にお選びいただけます。金属のバネで固定するシンプルな構造なので、修理が必要になった場合でも比較的すぐに対応できるといったメリットもあ