日本歯科医師会が10代〜70代の男女1万人を対象に行った調査によると、約8割の人が自分の口臭を気にしているそうです。お口の悩みは性別や年齢層によってさまざまですが、口臭は10代〜70代までがトップ5に挙げており、世代共通の悩みといえるでしょう。 今回は、そんな口臭の原因と予防方法についてみていき
硬い歯 VS 硬い食べ物
前回のブログでは「歯は人間の体のなかで最も硬い組織ですが、酸性の食品や飲料には弱い」ということをお伝えしました。今回は歯の硬さではなく、食べ物の硬さ/柔らかさに着目して、歯の健康について考えてみたいと思います。 硬さともろさの相互関係 前回のおさらいになりますが、物質の硬さを現す単位に
暑い季節はこんな飲食物に注意
暑い季節になると、冷たい炭酸飲料やビールなどが恋しくなりますよね。でも、飲食物の種類や摂り方によっては、私たちの歯を溶かしてしまうことがあります。今回は、飲食物のなかに含まれる酸によって歯の表面のエナメル質が溶けてしまう「酸触歯」についてお伝えします。 酸触歯とは 歯の表面は「エナメル
睡眠時の歯ぎしり・くいしばり
前回は「歯の接触癖」についてお伝えしました。今回は「睡眠時の歯ぎしり・くいしばり」についてご説明します。 無意識のうちに歯をこすり合わせたり、噛みしめたりする悪習慣のことを総称して「プラキシズム」といいます。このプラキシズムは昼夜問わず現れますが、前回ご説明した歯の接触癖(TCH)は「覚醒時プラ
歯の接触癖(TCH)のお話
皆さんの中に〈お口の中で日常的に上下の歯が接触している〉という方はいらっしゃいますか?「そんなの当たり前でしょう」と思われるかも知れませんが、実は、お口を閉じているときには〈上下の歯が少しだけ離れている〉のが正常な状態なのです。 もし仕事や日常生活の中で、上下の歯が軽くでも触れている時間が続くと
仮詰めや仮歯を放置すると…
前回のブログでは、歯の治療にどのくらいの日数がかかるか?というお話をしました。 虫歯の治療では、1回で完了するような軽度の場合を除き、削った歯の部分を型取りしてから、その型をもとに歯科技工士が詰め物やかぶせ物などを製作し、削った場所に取り付けます。この時、最後に歯に取り付ける詰め物やかぶせ物を総
歯の治療って何回通うの?
歯科の治療について、「何日もくり返して通院するもの」といったイメージはないでしょうか。これは、ある意味では当たっているともいえるし、そうでないともいえます。 今回は、いったん歯科の治療に取りかかった際に「何日通えばいいの?」という疑問に焦点を当ててお話していこうと思います。 なお、以下に取
歯周病と認知症の関係
昨年、九州大学の武州准教授らの研究チームによって、歯周病菌がアルツハイマー型認知症を引き起こすメカニズムが解明されました。 このブログではこれまで歯周病が全身の健康に及ぼす悪影響についてたびたび取り上げてきましたが、今回は歯周病と認知症の関係を中心にお伝えします。 アルツハイマ
顎関節症について
あごには、食べ物を咀嚼する働き以外にも、話をする、呼吸をする、表情を作るなどの働きがあります。また、スポーツをする際にあごにグッと力を入れて奥歯を噛みしめるとパフォーマンスが向上するといったことも知られています。 このように、さまざまな働きをするあごですが、痛みや違和感など何らかのトラブル(顎関