知覚過敏というのは、冷たいものや甘いものを飲食したり、歯ブラシの毛先が触れたりなどした際に、歯がしみたり、一時的な痛みを感じる症状です。 むし歯でも痛みを感じますが、明らかな病変がないのに歯がしみたり痛みを感じる症状を、知覚過敏として区別しています。 今回は、知覚過敏になる理由や予防法、む
口臭予防に舌のクリーニングを
口臭の主な原因は、お口の中にある揮発性硫黄化合物(VSC)です。 このVSCという物質は、剥がれた細胞や食べかす等に含まれるタンパク質成分を、細菌が分解・腐敗させることで発生します。卵や玉ねぎが腐ったような臭いで、多くの人が不快に感じる「社会的容認限度を超える悪臭」を発します。 その他
歯の型取りについて
今回は、詰め物やかぶせ物などを作る際に必要な「型取り」についてご説明します。 歯の型を取るときに使う材料を「印象材」といい、印象材の種類は大きく分けて「アルジネート」と「シリコーンゴム」の2種類があります。 このうち、歯科治療でいちばん多く使われているのはアルジネートです。アルジネートはシ
治療を中断するとよくない理由
今月のポイント 治療の途中で痛みがなくなったからといって、治療を中断してしまうことはとても危険です。・神経を取った歯を放置する・詰め物やかぶせ物が仮のまま放置する・歯周病治療の歯石取りを中断するそれぞれのケースで、なぜ治療を中断するとよくないのかを見ていきます。 多くの方は「虫歯が痛み
歯垢と歯石
今回は、歯垢と歯石の違いについて解説してみたいと思います。 今月のポイント 歯垢は食べかすではなく細菌の集合体。放置すると虫歯や歯周病の原因になります。磨き残した歯垢は、数日〜半月程度で歯石に変化します。歯石には歯垢が着きやすいので、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。歯垢が歯石になると、歯
乳歯が生え替わる前に注意すること
今回は、まだ小さなお子さんがいるご家庭にむけて、乳歯から永久歯に生え替わる仕組みや、乳歯の頃にケアするポイントについて解説してみたいと思います。 今月のポイント 永久歯は、赤ちゃんが誕生する前から「歯のタネ」として乳歯の下で準備しています。乳歯から永久歯への生え替わりは複雑で、虫歯などで乳歯を
歯と歯ぐきのアンチエイジング
今月のポイント 歯が白くてきれいだと若々しく見え、人からもよい印象を持たれます。ベースとなる歯ぐきは、歯周病ケアでしっかり整えます。歯石は黄色や黒色に変色して見た目が悪くなるので、定期的に除去します。職人の手磨き(PMTC)でくすみを取ってツヤツヤに。歯ぐきの血行もよくします。もっと白くしたい方は、
抜歯後の痛みとドライソケット
抜歯をしたあと、個人差はありますが、しばらくの間はどうしても痛みが続きます。 この痛みは、手術後の麻酔が切れた頃がピークとなります。その後、痛みは徐々に引いていき、1〜2日経つと痛み止めが不要になるくらいまで弱くなります。鈍痛はしばらく残りますが、通常は1週間から10日くらい、長くても2週間程度
歯の神経を取るデメリット
虫歯が悪化して神経まで達すると、激しい痛みが生じます。このような場合、諸外国では「抜歯」が一般的ですが、日本では保険が適用されるため「神経を取る治療」が広く行われています。 歯の神経を取る治療のことを「根管治療」といいます。根管治療をすることで、激しい歯の痛みをなくし、同時に本人の歯を残すことが