今回は、詰め物やかぶせ物などを作る際に必要な「型取り」についてご説明します。 歯の型を取るときに使う材料を「印象材」といい、印象材の種類は大きく分けて「アルジネート」と「シリコーンゴム」の2種類があります。 このうち、歯科治療でいちばん多く使われているのはアルジネートです。アルジネートはシ
治療を中断するとよくない理由
今月のポイント 治療の途中で痛みがなくなったからといって、治療を中断してしまうことはとても危険です。・神経を取った歯を放置する・詰め物やかぶせ物が仮のまま放置する・歯周病治療の歯石取りを中断するそれぞれのケースで、なぜ治療を中断するとよくないのかを見ていきます。 多くの方は「虫歯が痛み
抜歯後の痛みとドライソケット
抜歯をしたあと、個人差はありますが、しばらくの間はどうしても痛みが続きます。 この痛みは、手術後の麻酔が切れた頃がピークとなります。その後、痛みは徐々に引いていき、1〜2日経つと痛み止めが不要になるくらいまで弱くなります。鈍痛はしばらく残りますが、通常は1週間から10日くらい、長くても2週間程度
歯の神経を取るデメリット
虫歯が悪化して神経まで達すると、激しい痛みが生じます。このような場合、諸外国では「抜歯」が一般的ですが、日本では保険が適用されるため「神経を取る治療」が広く行われています。 歯の神経を取る治療のことを「根管治療」といいます。根管治療をすることで、激しい歯の痛みをなくし、同時に本人の歯を残すことが
仮詰めや仮歯を放置すると…
前回のブログでは、歯の治療にどのくらいの日数がかかるか?というお話をしました。 虫歯の治療では、1回で完了するような軽度の場合を除き、削った歯の部分を型取りしてから、その型をもとに歯科技工士が詰め物やかぶせ物などを製作し、削った場所に取り付けます。この時、最後に歯に取り付ける詰め物やかぶせ物を総
歯の治療って何回通うの?
歯科の治療について、「何日もくり返して通院するもの」といったイメージはないでしょうか。これは、ある意味では当たっているともいえるし、そうでないともいえます。 今回は、いったん歯科の治療に取りかかった際に「何日通えばいいの?」という疑問に焦点を当ててお話していこうと思います。 なお、以下に取
歯のピットインのサイン
サーキットで行うレースの世界では、タイヤや燃料が消耗したり、マシントラブルが起きたときにはピットインして修理します。皆さまの歯も同じで、定期的な補修や急に調子が悪くなった場合にはピットイン(専門医による診察・治療)が必要です。レースでは、状況に応じてピットインのサインが出ますが、自分の歯の場合は自分で
ブリッジ・入れ歯のメリットとデメリット
歯が抜けた場合、新たに人工的な歯を作って欠けた部分を補うことになります。その際、新しく作った歯を何らかの方法で口のなかに固定する必要があります。 失った歯の本数が少なく、ご自身の健康な歯がまだ残っている場合、新しい歯を固定するために「ブリッジ」や「部分入れ歯」という方法が採られます。 ブリ
抜けた歯の「ドミノ倒し」にご注意
「ドミノ倒し」というと、ひと昔前はテレビで特番なども組まれていたので、皆さんよくご存じのことと思います。 長い時間と手間をかけて並べたドミノが一気に倒れていくさまは爽快ですが、作業中に思いがけず倒してしまったりするとそれまでの苦労が水の泡になってしまうため、見ている側もつい手に汗を握ってしまいます。