今回は入れ歯による治療例をご紹介します。
初めにご紹介するのは、保険が効く入れ歯です。

このタイプの入れ歯は、経済的なご負担が軽く済むため、どなたにも気軽にお選びいただけます。金属のバネで固定するシンプルな構造なので、修理が必要になった場合でも比較的すぐに対応できるといったメリットもあります。見た目や装着感よりも、歯としての機能性を重視する場合には、このタイプの入れ歯でも十分だと言えます。
次にご紹介するのは、保険適用タイプのものよりも高機能な入れ歯です。
保険適用タイプの入れ歯では、どうしても
- 会話中などに金属バネが見えてしまう
- ベースのプレートが弾力のないプラスチック製のため、フィット感が悪い
- 熱を通しにくい素材のため、食べ物の味(暖かい、冷たいという感覚)が伝わりづらい
といったデメリットを感じる方もいらっしゃいます。

この「高機能入れ歯」は、従来の金属バネの代わりに、ピンク色の強化プラスチックに弾性をもたせています。ベースの素材が薄くしなりがあるため、装着時のフィット感がよくなります。強度的にも、JISが定める耐衝撃性の規格をクリアーしております。絶対に割れないということはありませんが、万が一の場合でも修理で対応できますのでご安心ください。

上は、この高機能入れ歯を装着した前後の写真です。このように、どこに入れ歯を装着したか分からないくらいに自然な仕上がりになります。
今回の治療例の入れ歯は1本ですが、これが5本や10本でも「高機能入れ歯」を作ることができます。
この「高機能入れ歯」は保険適応外ですが、装着された方にはとても喜んでいただいている入れ歯です。
ある患者さんが「保険の入れ歯はメガネのようで、高機能入れ歯はコンタクトレンズのようですね」とお話されていたのがとても印象的でした。